2021.10.23
世の中にはいろんな素材のコースターがありますが、
「用途によってどんな素材で製作したらよいのか?」と悩まれている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、代表的な5つのコースターの特徴・注意したい点・おすすめ用途について分かりやすくまとめてみました。
目次
・もっとも一般的なコースター
・吸水性に優れ、厚さのラインナップも多い
・大ロットであればオリジナル形状にもしやすい素材
・使い捨て用途で使用されることが多い
大ロットの場合、トムソン型※1で抜き加工することが多く側面にバリ※2が出るので注意が必要。厚い紙コースターの場合は貼り合わせ加工となるため、反りに注意。
※1:トムソン型とは
ベースであるベニヤ板や樹脂板にレーザーで溝加工を施し、その溝と同じ形状に曲げた鋼の刃物(トムソン刃)を埋め込んだ型のこと
※2:バリとは
トムソン加工をする時に抜け落ちてしまうことを防ぐため必ず出てしまうもの。
側面からみると小さい点が残ります。
こんな用途でおすすめ
・コースターとしておなじみの素材
・吸水性に大変優れ、濡れてしまっても、陰干しすれば繰り返し使える
・コストパフォーマンスが良い
・シルク印刷や箔押しで印刷加工をする場合が多い
コルク素材の色が濃いためカラー印刷の発色は良くない。
薄いコルクシートだと破れやすいので注意。
乾かさず濡れたまま放置してしまうとカビが生えることがある。
こんな用途でおすすめ
・厚さがあるため保温性に優れ、テーブル面の温度の影響を受けにくい
・安定感・重厚感を出すことが出来る
・カットライン(カットパス)を制作する必要があるが、自由なカタチでカットすれば、印刷をしなくてもデザイン性のあるコースターに
・なんといっても木の温かみがある!
吸水性があまりないため、シミが出てしまうことも。
レーザーカッターでカットする場合は焦げが出やすい。
ただし、焦げることで、木製素材ならではの味を出すこともできる。
こんな用途でおすすめ
・3㎜厚のアクリルを使用することが多い
・衝撃や熱に強い素材なので壊れにくく、水洗いOK
・繰り返し使っても衛生的なコースター
・綺麗な印刷でカットも自由自在、オリジナルデザインの表現性が高い
コースター本来の機能である吸水性が全く無く、コースターが濡れることによりかなり滑りやすくなる。
印刷方法によってはフチまで印刷できないこともある。
アルコール・エタノールでの拭き掃除はひび割れなど破損の原因となるので、水で薄めた中性洗剤の使用が推奨。
こんな用途でおすすめ
・PVC(ポリ塩化ビニル製)を使用したコースター
・型を作ってPVC素材を注入していく工法
・凹凸の立体感を出すことが出来る
・凹凸を活かす事でデザインの幅が広がる
・単色を組み合わせた表現が魅力
※CMYKを掛け合わせたカラー表現ではなく、凹凸のパーツを別々に1色ずつ形成していくため。反面、グラデーションのような鮮やかな表現は難しい。
アクリルコースター同様に吸水性は無く、高温・低温に弱い。
海外で生産されることが多いので、小ロット・大ロット問わず納期が1か月以上かかるケースもあるため、余裕を持ったスケジュール管理が必要。
凹凸のパーツそれぞれに1色ずつ切り分ける作業が必要なためデータ製作の難易度は高め。
こんな用途でおすすめ
布や革や珪藻土などまだまだ紹介しきれないコースター素材はたくさんあります。
用途・数量・予算・デザインにより、どの素材をチョイスしたらよいのか変わってきます。
また、業者によって得意不得意の素材がありますので、ぜひ素材別に印刷業者を選定してみましょう!