2022.06.10
こんにちは!「コースターの達人」です。
コースターの達人では、様々なコースターを取り扱っていますが、
コルクコースターはとても人気のある商品の一つです!
コルクの素材は紙と異なるため、
印刷したら思った色味が出なかったり細い線が見えなかったりなんてことも…(>_<)
そこで今回は、自作デザインでコルクコースターに印刷する際の注意点を紹介します!
目次
コルクコースターに印刷する際には、
白押さえ(白打ち)という白いインクをカラーの下に印刷することができます。
コルクへの印刷の仕組み
白押さえは白い色の役割と、白以外の色が受ける素材の影響を抑える役割
(コルクの茶ベースに影響を受けず、綺麗に色を再現させるためのもの)があり、
発色を優先される際は白押さえを作成するのがオススメ!
また、データ作成の際は白押さえは白押さえレイヤーにK100%で作成が必要です。
白押さえは無しでも印刷することは可能です。
しかし、白押さえが無い場合は白が印刷されず
素材の色の影響を受けて白以外の色が変わって見えてしまうことも……!
白押さえがあることで、仕上がりはどのように変化するのでしょうか?
白押さえの有無による仕上がりの違い
白押さえ有り | コルクの色の影響を受けにくく、明るく鮮やかな印象に 明るい色は白が強く出てしまうため白っぽい印象になりやすい |
白押さえ無し | コルクの質感がなじみ、色が濃く暗い印象に 薄い色はコルクの色が影響して見えにくくなってしまうことも |
グラデーションのような繊細な表現は特にコルクの色や質感の影響を受けやすいため、白押さえを作成しましょう!
左が白押さえ有り、右が白押さえなし
また、色によっては白押さえ有り無し両方ともに見にくくなってしまう場合があります。
特に薄めの色は避け、濃くはっきりしたデザインにしましょう!
様々な色や線幅で印刷をしてみました!
どのようなデザインであればしっかりと印刷されるのでしょうか?
4つのテーマに沿って見ていきましょう。
白押さえ無し | コルクの色が影響してしまうが黒であれば濃い印象になる |
白押さえ有り | 白押さえ無しの場合と比較すると明るい印象になる
印刷時のずれによって白のはみ出しが生じることがある |
白押さえ-0.1mm | 白押さえ無しの場合と比較すると明るい印象になる
白押さえが小さく作られているため、白のはみ出しも軽減される |
共通 | 0.1mmは細いため視認しづらい。色によっては見えない恐れがある
0.3mm以上であればある程度見やすくなる |
明朝体 | 線が細いデザインのため、白押さえを作成するとズレが目立ってしまう |
ゴシック体 | 線が全体的に太いため小さい文字は潰れてしまいやすい
白押さえを作成するとズレが起きる恐れがある |
黒文字 | 5ポイントでも読める
白押さえがはみ出して目立つ場合があるため、白押さえなしがよい |
白文字 | 5ポイントでも読める
太いフォントの場合は潰れやすく、細い線は視認しにくい |
文字が太いと中の隙間がつぶれ安くなるため、太すぎないフォントを選ぶのがオススメです!
濃度30%以下 | 白押さえの有無にかかわらず視認しずらい
白押さえがある方は白っぽい仕上がりになる |
濃度40%~50% | 視認はできるが、白押さえの無い黄色はほぼ見えない |
細い線(0.3mm) | 黒や紺など暗い色は視認可能
薄い色は線が細いため白に見えてしまう 白押さえの無い黄色は見えない |
太い線(1mm) | ほとんどの色が視認可能だが
白押さえが無いと黄色は薄くなるにつれ見えなくなる |
線 | 0.3mm以上であれば視認できる |
文字 | 明朝体や細いゴシックフォントは文字がつぶれて視認しづらい |
白押さえの範囲が広い箇所のアップ
白全面のデザインはコルクの特徴である割れ目が目立ちやすいため注意が必要です。
コルクは素材に特徴があるため、
オリジナルデザインでコースターを作成する場合、仕上がりイメージがはっきりつかめないことも有ります。
そんな時に使える安全なデータの特徴をまとめましたので活用いただけると幸いです。
・白押さえは発色を優先する場合は作成し、コルクの質感を優先する場合は作成しない
・白押さえのはみ出しが気になる場合は0.1mm小さく作成する
・線は最低でも0.3mm以上推奨
・文字は線の太さが統一しているゴシック体の6pt以上推奨
・繊細なデザインや薄い色、黄色みがかった色は避け、黄色系以外の色は60%以上の濃さで作成する
・黒や紺等の濃い色は白押さえがない方が白がはみ出さず綺麗に仕上がる