2022.01.21
こんにちは、コースターの達人です!
コースターのデータ作成時に必ず必要な「塗り足し」ってご存知ですか?
「塗り足し」は、印刷物の端まで色を印刷したい場合に必須要素です。
コースターの達人では、データチェックの際に「塗り足しが不足しています。塗り足しを付けてください」とお願いすることがあります。
これからコースターのデータを作りたいな…と思っている皆さん必見です!
「塗り足し」って何?無いとどうなるの?どうやって作ればいいの?
今回はそんな疑問を解消します!
目次
塗り足しとは、仕上がりの印刷サイズより外側に、色や写真がはみ出ている箇所のことを言います。
ぬりたし部分のほとんどはカットの際に切られて無くなってしまいますが、
印刷物の端までデザインを印刷したい場合にはぬりたしが必ず必要です。
デザインによっては塗り足しが不要な場合もありますが、
色が全面に印刷されるデザインや、デザインの一部だけ端まで色を付けたい時には塗り足しの作成が必須です。
印刷物は、実際の仕上がりサイズよりも大きな用紙に印刷した後に
ご注文サイズにカットをして制作します。
生産時に注意をしながらカットをしておりますが…
どうしてもカットをする際に若干のずれが生じてしまうことがあります。
実際の仕上がりサイズぴったりでデータを作成した場合、
カットの際にずれが生じると、紙の端に印刷されていない白い箇所が出てしまいます…
デザインによっては狭い箇所であっても白が目立ってしまいます。
そのため、ずれてしまった際に白い箇所が出ないように塗り足しが必要なのです。
全てのデータに 塗り足しが必要なわけではありません!
中央にロゴのみ配置されたデザイン等、周りに印刷するデータがない場合は 塗り足しは不要です。
▽このようなデータ
塗り足しは実際の仕上がり線から3mm必要です。
実際のずれは3mm未満ですが、安全のために塗り足し3mmとしている印刷所が多いです。
デザインを作るときには、背景色や端まで印刷したいデザインを実際の仕上がりサイズから3mm外側にデザインを伸ばして完了です。
弊社の入稿用テンプレートには初めから3mm外側に塗り足し線が作成されていますので、ぜひご利用ください!
塗り足しの次に確認して欲しいポイントがあります。
カット時のズレによって仕上がりのぎりぎりに配置したデザインが
切れて見えなくなってしまうことがあります。
塗り足しと同じくらいこのデザイン切れにも注意が必要です!
仕上がり線から内側3mm以内(安全ライン)に切れてはいけないデザインを収めることで、デザイン切れを防止できますよ!
仕上がり形状に沿ったデザインや、ふち取りされたデザインの場合は、カット時のズレが目立ち易くなってしまうので注意が必要です。
データ制作の際には、仕上がりの形に沿って線や文字を配置したデザインは避けることをお勧めいたします。
データが完成すると、とっても嬉しいですよね。
しかし、入稿前こそ最終確認を行うことが大切です!
コースターの達人では、塗り足しが不足していそうな箇所があれば、生産前にご確認をお願いしております。
しかしデザイン上違和感がない場合は、気づくことができずご連絡できないことがありますのでご了承ください。
「思っていたものと違う…!」と出来上がりでがっかり…ということの無いよう、事前の塗り足しチェックは必ず行いましょう!
また、仕上がりぎりぎりの場所にデザインを配置すると
カットの際に切れてしまう可能性がある点も要注意です!
いかがでしたか?
生産工程の中でどうしても商品には個体差や、ズレといった現象が生じてしまいます。
各企業や工場では、可能な限りその差を小さくする努力を行っていますが、どうしてもゼロにすることはできません…。
より安全に、理想のコースターができるように、塗り足しが必要なのですね。
商品によっては塗り足しが必要ない(そのほかの基準が設けられている)場合もありますので、データ制作の前に必ずデータ制作時の注意点や基準等を確認するようにしましょう!
以下3点をぜひ覚えて、ぜひ理想のコースター制作に活かしてください!
コースターのデータ作成時注意点